- なぜガンダムは呪いのモビルスーツなの?
- パーメットスコアって何?
- よくわからないから詳しく知りたい
今回の記事ではこんな悩みを解決します
本記事の内容
- GUND(ガンド)技術とは
- ガンダムの呪いとは
- パーメットスコアごとの特徴
- GUNDフォーマットの目指す未来とは
水星の魔女ははじめてガンダムを見る人でも、見やすい作品となっています。
しかし、パーメットやGUND(ガンド)など設定が、複雑だと感じる人もいるでしょう。
当記事を読むことで、わからない部分を少しでも減らしていただけると幸いです。
Season1を全視聴し、小説1巻・ガイド本を読んで私なりの解釈をまとめました。
少しでも水星の魔女が面白くなったら嬉しいな
考察要素を含む部分になりますので、一緒に想像しながら楽しみましょう。
本編のネタバレを含みますのでご注意ください
パーメットを利用することでGUND技術が生まれた!
パーメットを利用したGUND技術は、水星の魔女において重要な設定になります。
まずはGUNDについて見てきましょう。
あらすじや基本設定をおさらいしたい人は、下記の記事を参考にしてください。
パーメットの発見
- パーメットニウムの有機媒体から精製される金属化合物
- 個々のパーメット粒子間で情報を共有する性質がある
- パーメットを利用することで様々な宇宙関連技術が開発された
パーメットニウムは、月開発時代に発見された元素で鉱物に含まれていました。
その有機媒体から精製される金属化合物が、パーメットになります。
パーメットは主に水星で採掘されていましたが、月でも採掘できるようになりました。
月でも採掘できるから水星の価値が下っちゃったんだよね
GUNDはパーメットを利用した身体機能拡張技術
パーメットを利用した身体機能拡張技術は、GUND(ガンド)と呼ばれています。
宇宙環境で生じる身体機能障害の補助を目的とした医療技術として誕生しました。
GUNDの研究をしているのが、ヴァナディース機関。
GUNDはパーメットが情報を共有する性質を利用して、身体と機械を有機的につないでいます。
義手や義足だけでなく、損傷した身体のあらゆる部分をGUNDで補えると考えられます。
自分の身体の一部になってくれるんだね
少しわかりづらいですが身体と機械がリンクしているので、より高精度かつ自分の身体のような感覚といったところでしょうか。
GUNDによる身体機能拡張技術は、過酷な宇宙環境に対応するための基盤となると考えられています。
GUNDフォーマット搭載したモビルスーツがガンダム
ヴァナディース機関をオックス・アース社が買収したことで、GUND技術がモビルスーツ開発に転用されることとなります。
それがGUNDフォーマット
GUNDフォーマットを搭載したモビルスーツは、GUND-ARM(ガンダム)と呼ばれます。
※当記事では以下ガンダムと記載します
水星の魔女におけるガンダムの定義は、GUNDフォーマットを搭載しているかどうかになるんですね。
オックス・アース社がアーシアン系の企業ということもあり、プロローグではサリウス達から妬まれていました。
データストームの問題を解決できないまま、オックス・アース社とヴァナディース機関は襲撃され、ガンダムの開発は禁じられてしまいます。
パーメットの流入によるデータストームがパイロットの負担になる
水星の魔女においてガンダムは、パイロットの命を奪う呪いとして認識されています。
その理由は、過度のパーメット流入によるデータストーム。
詳しく見ていきましょう。
GUNDフォーマットで制御がより高度に
GUNDフォーマットは、GUND技術を軍事転用したものです。
もともとは、医療用の技術としてヴァナディース機関が開発していましたが、オックスアースに買収されたことで、モビルスーツに利用されることになりました。
身体機能拡張技術を用いていることから、従来のモビルスーツに比べてより高度な制御ができると推測されます。
自分の手足のようにモビルスーツを動かせる
ガンダムは、GUNDフォーマットによってモビルスーツと人体をリンクさせることで、他のモビルスーツとは一線を画した性能をしています。
データストームによる負担が最大の問題
GUNDフォーマットによるメリットは大きいですが、18mサイズの機械と人体をリンクさせて、何もないはずがありません。
パイロットと機体の間で大量の情報が伝達され、パーメットが人体へ流入することで、データストームが生じます。
この時、身体に赤いあざか浮かび上がるよ
より深くリンクすると、機体性能をさらに引き出すことができますが、データストームに耐えられなくなります。
データストームがパイロットの命を奪うと問題視され、ガンダムは呪いのモビルスーツとなってしまいました。
アンチドートにより無効化される
GUNDフォーマットを搭載することによって、ガンダムは圧倒的な性能を手に入れました。
そんなガンダムに対抗する手段が、アンチドート。
アンチドートによって、GUNDフォーマットの機能が阻害されます。
実際にグラスレ-寮との決闘で、エアリアルがアンチドートを使用され機能停止に追い込まれました。
しかし、アンチドートの効果があるのはパーメットスコア3まで。
パーメットスコアを4以上に引き上げることで、逆にアンチドートを無効化します。
パイロットへの負荷が尋常ではないため、スコア4以上にできるパイロットは限られてきますが、有効な手段になります。
【パーメットスコア別の特徴を解説】スコアを上げれば機体性能も上がる!
基本的にパーメットスコアを上げれば、パーメットの流量が増えてデータストームが発生します。
その分、機体性能が向上する
パーメットスコアごとの特徴を解説していきます。
パーメットスコア2
プロローグでナディムが出撃した際に、パーメットスコア2という声に応じてシェルユニットが赤く発光しました。
また、5話でエランがエアリアルに乗ったときも、パーメットスコア2と言っていましたね。
その後、自分の手のようにエアリアルの手を動かしていました。
このことからパーメットスコア2は、GANDフォーマット稼働の合図のようなものと推察されます。
まずはスコア2からはじまる
パーメットスコア3
パーメットスコア3になると、ガンビットと呼ばれる遠隔操作兵器を使えるようになります。
一般的な人間は、パーメットスコア3が危険水域になるようです。
ガンビットと似たようなのでドローンってない?
- ガンビットはGUNDフォーマットによって操作している
- ドローンはAIで操作している
同じ遠隔操作兵器になりますが、ガンビットの方がより高度になります。
その分パイロットに負荷がかかるけどね
パーメットスコア3までは、アンチドートによってGUNDフォーマットとのリンクが阻害されます。
パーメットスコア4
通常のパイロットでは、データストームに耐え切れずに命を落とす危険性が高いのがパーメットスコア4。
機体性能が上昇し、アンチドートを跳ねのけることができます。
しかし、パイロットへの負荷がすさまじく、強化人士であるエランもスコア4が限界。
プロローグでナディムもベギルベウに対抗するため、スコア4に引き上げました。
しかし、身体がデータストームに耐えきれませんでした。
アンチドートをも跳ねのける性能を手にする代わりに、パイロットの命を蝕む。
まさに呪い
パーメットスコア6
第9話のグラスレ-寮との決闘で、エアリアルはパーメットスコア6に到達しました。
ガンビットが特殊な領域を展開し、シェルユニットはこれまでの赤ではなく青く発光。
6機のモビルスーツの動きを把握していたことから、空間認識能力が上がっているようです。
GUNDフォーマットを通して、位置情報を把握している?
謎は多いですがエアリアルは1対6で、圧倒的な性能を見せつけました。
プロスペラが涙を流していたことから、スコア6は1つの到達点と言えるかもしれませんね。
スコア6より上はどうなるんだろう
【パーメットスコアの先にあるもの】GUNDフォーマットに込められた想いを考察!
水星の魔女において、ガンダムは忌むべき存在として扱われています。
プロローグにおいて、カルド博士はルブリスのことを「私たちが目指すGUNDの未来」、「人類の可能性を切り開く新たな扉」と言っていました。
スレッタとエアリアルの関係性から、GUNDフォーマットに込められた想いを考察していきます。
スレッタにはデータストームの影響がない
ガンダムの問題点としてデータストームがあります。
しかし、エアリアルに乗っているスレッタにはデータストームの影響がありません。
あざも出ないよね
プロローグでエリクトがルブリスに乗ったときは、赤ではなく青いあざが出ました。
エリクト=スレッタなのかも含めて、水星の魔女の謎の1つですね。
小説ゆりかごの星から、エアリアルには意思のようなものがあると考えられます。
個人的にはAIのようなものが組み込まれていると予想します。
スレッタがエアリアルに話しているのも納得
データストームの負荷をエアリアル側で軽減しているため、スレッタには影響がないのかもしれません。
スレッタとエアリアルは呪いをクリアしており今後、謎が解き明かされることでスレッタの正体もわかってくるでしょう。
パーメットスコアとクワイエットゼロの関係
デリングとプロスペラが、秘密裏に進めているクワイエットゼロ。
エアリアルのパーメットスコアが6に到達したことで、計画が最終段階に進んだことがSeason1の終盤でわかりました。
しかし、それ以上の詳細は不明です。
ガンダムを禁止したデリングがなんで関わっているのかな
とにかく謎だらけのクワイエットゼロですが、GUNDフォーマットを使うことで意思を拡張させて何かしらを実現するのでしょうか。
ザックリ予想しかできない
Season1では詳細が明かされませんでしたので、Season2に期待しましょう。
GUNDフォーマットの目指す未来
身体機能拡張技術であるGUNDフォーマット。
実は我々の現代社会でも、身体機能拡張について研究されています。
総務省が年次で発行している、情報通信白書の令和元年版に興味深い記述がありました。
鉄道や自動車は、人々をより遠くへと行くことを可能にしたことで、人間の器官の一つである足を「拡張」したといえる。このように、これまで登場してきた技術は、人間のあらゆる能力を「拡張」させることにより、人々が「できること」を強化していったといえる。
ICTについても、身体・存在・感覚・認知の点で、人間の能力を更に「拡張」することが期待される。
出典:「令和元年版情報通信白書」(総務省)
ICTとは情報通信技術のこと。
人の能力を段階的に拡張してきたことで、我々はできることが強化されてきました。
拡張の種類に「認知の拡張」があります。
人間とAIが協調することで、何かを理解するなどのプロセスそのものが拡張されるようです。
あれ?
そうなんです。
スレッタとエアリアル、人間とAIの協調によって認知の拡張を目指している。
それが、クワイエットゼロの目的と解釈できないでしょうか。
身体の拡張はその入口にすぎず、人間とAIによる協調こそがGUNDフォーマットの目指す未来なのかもしれません。
パーメットスコアを意図的に上げて性能を引き出しているから、データストームが発生する。
つまりは人から一方通行。
人間とAIが協調すれば、データストームの問題が解決されるかもしれません。
スレッタも自分からパーメットスコアを上げてないしね
ルブリスにAIのようなものが搭載されていたので、カルド博士が「人類の可能性を切り開く新たな扉」と言っていたのもうなずけます。
水星の魔女におけるガンダムは呪いではなく希望なのかもしれない
呪いが1つのテーマになっている水星の魔女。
身体機能拡張技術であるGUNDが誕生したことによって、人類は次のステージへ進めるのかもしれませんね。
現状、データストーム問題をクリアしているのはエアリアルだけです。
Season2からエアリアルと同じようなガンダムが登場するのか、気になるところです。
パーメットスコアも6以上があるのか、その先はスコアという概念がなくなっていくのか。
まだまだ謎が多く考察要素も多いですが、そこも水星の魔女の魅力です。
Season2でどうなるのか楽しみだね
私も徐々に謎が解き明かされていくのを楽しみたいと思います。
当記事が、水星の魔女の設定を理解するのに、少しでも役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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